ニッケル系高耐候性高力TCボルト

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ニッケル系高耐候性高力TCボルト

近年、橋梁などの鋼構造物をはじめとして、大気腐食が問題となるすべての用途に広く耐候性高張力鋼材やニッケル系高耐候性鋼材が使用されています。それらの構造物の接合を目的として開発された特殊材質の高力ボルトです。

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特徴

  • 鋼橋のライフサイクルコスト低減には耐候性鋼(JIS G 3114 溶接構造用熱延耐候性鋼)の裸使用が有効です。しかし、周囲を海で囲まれている日本では塩分量が多く湿度も高いため、その適用は比較的マイルドな環境である山岳部に限られていました。
    そこで、従来の耐候性鋼の成分系を見直し、塩水散布曝露試験(促進試験)により添加元素の影響を評価、高塩分量にはNiが有効であることの結果を得ました。また、1.3mddの高飛来塩分量の実環境下においても曝露試験を実施、3%Ni系高耐候性鋼を開発、実用化しました。
  • 従来の耐候性鋼では、海岸から近く海からの飛来塩分の影響が大きい地区においては必ずしも期待通りの効果が得られません。このような厳しい環境下でも耐え得るニッケル系高耐候性鋼として3%Ni鋼を開発しました。
    ニッケル系高耐候性のさび断面を観察すると、緻密で保護性のある内層さびと粒子が粗く保護性の少ない外層さびの2層構造となっています。特に内層さびと地鉄の界面にはNa+が濃縮し、アルカリ性となって腐食の進行を抑えています。
  • ニッケル系高耐候性鋼用高力ボルトとしてNiを3%添加したボルトを用意しております。
    高力ボルトの種類としては、高力六角ボルトと高力TCボルト(トルシア形高力ボルト)を製造しております。
    また、ニッケル系高耐候性鋼に表面処理を施した場合に用いる高力ボルトも製造しております。
    なお、Ni含有量が1.2%の鉄骨部材の接合にも適用可能です。詳しくは、弊社担当までお問合せください。

導入実績

  • 道路施設
  • ダム施設
  • 橋梁

製品区分

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